2007年08月28日
旧盆 送り日(ウークイ)
三日間続いたお盆も、実は今日が一番大切なクライマックス!
ご先祖様を、あの世へお見送りする大切な日なんです。
ただ大切なご先祖様ですので、「じゃ、また来年ねー!」と
言うわけにもいかず、ちゃんとした一連の流れ(?)というものがあったりします。
県内でも、色々なウークイの仕方があるのですが、
ちゃぶね宅では、だいたいこんな感じですねぇ。
まず、20時~21時頃、本家(ムートゥーヤー)に親族が集まります。
みんなで、ご馳走を食べたり、飲んだりして、送る時間まで談笑。
夜も更けた22~24時近く(送る時間は各家庭によって様々)になると、
「じゃあ…そろそろですかな。」という雰囲気が流れ、
みんなで線香を上げ、来年までのお別れをします。
家長が、ウチカビ(あの世のお金)に火を付け、冥土へお金を送金します。
火事にならない様に、水を張ったボールの上で燃やすのでが、
これを小さい頃からやりたくて、たまりませんでした。
最近は、張り切ってやらせてもらったりすんですが、ちょっと危ない瞬間もあったりして。あちち。
その後、ろうそくの火や線香、杖となるサトウキビ(グーサンウージー)
を持って、玄関先までみんなでぞろぞろ…。
この時に、霊も一緒に歩いている設定です。…歩いています。
家の玄関先の角に、このうちカビを焼いた灰等をこぼして、線香も並べて、
改めて、「また、来年お待ちしております」と、
道に出てみんなで挨拶してお見送りします。
外でお見送りする時間帯には、あちこちの家々から子ども達の遊ぶ花火の音が。
聞いた話によると、あの世から来ている他の「浮遊霊」などを驚かして、
あの世に帰してあげる役目もあるらしいんですが、
子ども達は、夜中から思いっきり火遊びが出来るので、わくわく。
この音を聞くと「夏が終わったなぁ…」って思います。
※花火の時間帯は様々で、夕方遊んで終わるところが多いか、も…です。細かいコトは、気にしないでくださいね。
こうして、沖縄の夏の一大イベントが今年も終わりを告げます。
また、来年お待ちしてますねぇ~。
↑派手派手で可愛いクーガーシー(落雁)
STAFF ちゃぶね
Posted by (有)八重泉酒造 at 00:13│Comments(0)